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第II相 WJOG15822G (RETRIEVE)

第II相WJOG15822G(RETRIEVE)

切除不能進行再発胃腺癌もしくは食道胃接合部腺癌に対する3次治療以降のTrifluridine/tipiracil(FTD/TPI)+Ramucirumab(RAM)併用療法とFTD/TPI単剤療法のランダム化第II相比較試験

切除不能進行もしくは再発の胃癌もしくは胃接合部腺癌の3次治療以降の患者さんに対し、トリフルリジン・チピラシル(商品名:ロンサーフ)とラムシルマブ(商品名:サイラムザ)併用療法とトリフルリジン・チピラシル単剤療法の有効性及び安全性を比較する多施設共同のランダム化第II相試験 (特定臨床研究)です。

フェーズ 第II相
目標症例数 110例(片群:55例)
登録期間 2023年1月~2024年7月
対象 3次治療以降の化学療法を受ける予定がある、標的病変を有する切除不能進行もしくは再発胃癌
外部リンク jRCTs041220120

Point

高橋 直樹
埼玉県立がんセンター
消化器内科
近年、切除不能進行・再発の胃癌もしくは食道胃接合部腺癌において治療開発が進んでいる一方で、3次治療以降の化学療法の予後は良いとは言えません。最近となり少数例の検討ではありますが、3次治療以降の標準治療の一つであるトリフルリジン・チピラシルと血管新生阻害薬であるラムシルマブの併用療法において良好な治療成績が報告されており、将来の3次治療以降において有望な治療の一つになると期待しています。しかし、これまでトリフルリジン・チピラシル単剤療法と直接比較した臨床試験データはなく、本試験はトリフルリジン・チピラシルとラムシルマブ併用療法とトリフルリジン・チピラシル単剤療法の治療成績を直接比較をする最初の臨床試験になります。