第II相WJOG18224L(CREEPER)
MET exon 14 skipping 陽性、化学療法未治療・進行再発の非小細胞肺癌患者を対象としたカプマチニブ +/- プラチナ併用療法の無作為化第II 相試験
フェーズ | 第II相 |
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目標症例数 | 106例 |
登録期間 | 2024年12月~2027年12月 |
対象 | MET14skipping変異陽性の非小細胞肺癌 |
外部リンク | jRCTs051240210 |
Point
赤松 弘朗
和歌山県立医科大学附属病院
呼吸器内科・腫瘍内科
- 近年、遺伝子変異を有する肺癌では従来の分子標的薬に他剤を併用する戦略がトピックです。実際、EGFR遺伝子変異陽性例ではそのような治療が保険償還となりました。一方で稀少な変異に対しては前向き研究が中々行いにくい現状があります。WJOGの呼吸器グループではこれまで肺癌の数%と稀少なALK陽性(B-DASH試験)、KRAS陽性(SCARLET試験)の患者さんを対象とした研究を行ってきました。 今回、第3の試験としてMETエクソン14スキッピング変異陽性の方を対象に、カプマチニブと化学療法を併用する第2相試験が開始となりました。ゲームのキャラクターから取ったCREEPERという試験名になります。まだ開始したばかりで先は長いですが、B-DASH・SCARLETは世界に先駆けて行われ注目度も高い試験になっておりますので、是非引き続いて患者さんに価値のあるデータを出していければと思います。