第II相 WJOG15021M

EGFR遺伝子増幅陽性の固形がん（食道・胃・小腸・乳腺・尿路上皮がん）を対象としたネシツムマブの多施設共同第II相バスケット試験（先進医療+特定臨床研究）です。

フェーズ	第II相
目標症例数	22例
登録期間	2022年10月～2024年4月
対象	EGFR遺伝子増幅陽性の固形がん（食道・胃・小腸・乳腺・尿路上皮がん）

Point

舛石 俊樹
愛知県がんセンター
薬物療法部

現在、いずれのがん種においてもEGFR遺伝子増幅陽性例に対して承認されている薬剤はありません。本試験の対象であるがん種におけるEGFR遺伝子増幅陽性例は1-4%と低頻度ですが、複数の非臨床データと少数の症例報告において抗EGFR抗体薬が有効であることが報告されています。遺伝子パネル検査を実施しても治療薬に到達できない患者さんがたくさんいる中、1つでも多く治療標的となる遺伝子を見つけ、その遺伝子を標的とした薬剤を承認に結び付けるための研究が必要であるとの思いから本試験を実施しています。本試験により、EGFR遺伝子増幅陽性固形がん患者さんに抗EGFR抗体薬であるネシツムマブを届けることができると信じています。