委員長よりご挨拶
高野 利実
活動概要
WJOG乳腺グループは、2007年に前身のNPO法人WJTOGからNPO法人WJOGへの改名に伴い、複数のがん腫についての臨床試験ができる体制となり、新規グループとして立ち上がりました。 発足後より、乳癌に関連した多くの臨床研究を行ってきております。
現在のWJOG乳腺グループは、全国100以上の施設で構成され、今も多くの臨床試験および医師主導治験が進行中です。具体的な活動は、1か月に1回のアドバイザー会議および、年に4回程度の乳腺グループ会議を開催し、日々新たな臨床試験の発案・検討・実施しております。
近年、乳がん領域では、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬、抗体薬物複合体などの新たな治療薬が、周術期や転移再発乳がんの治療に使用されるようになり、劇的な変化が生まれています。WJOG乳腺グループは、まだまだ発展途上ではありますが、いずれは「WJOGと言えば乳腺、乳腺と言えばWJOG」と、世界中の研究者から言われるようになる日を目指して、これからも全力で取り組んでいきます。
BRIGHT(WJOG乳腺グループの若手会)のご紹介
Breast cancer International Group of Highly Trained oncologists in WJOG (BRIGHT)は、WJOG乳腺グループの若手会として2019年2月23に発足しました。毎年春頃に新規メンバーを公募で募集しており、年々メンバーは増え続け現在は全国の施設に所属する腫瘍内科医、乳腺外科医を中心に計27名で構成されています。BRIGHTは臨床試験の立案、運営にも積極的に関わっており、現在BRIGHTメンバーがPIを勤める臨床試験が複数進行中です。
ASCOやESMO、SABCS等の主要学会後には興味深い演題について勉強会を行い、熱い議論が交わされています。その他にも不定期で議論の元となるような投稿がslack上で頻繁に行われています。乳腺グループシニアメンバーと連携を取りながらBRIGHTメンバーで切磋琢磨しています。今後のWJOG乳腺グループの発展と、より良い臨床研究に寄与できるよう日々努めています。
所属メンバー
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委員長
Toshimi Takano
高野 利実
がん研究会有明病院
乳腺センター・乳腺内科
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副委員長
Kenjiro Aogi
青儀 健二郎
四国がんセンター
乳腺外科
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副委員長
Junji Tsurutani
鶴谷 純司
昭和大学
先端がん治療研究所
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副委員長
Hirokazu Tanino
谷野 裕一
公立那賀病院
乳腺外科
役職 | 氏名 | 施設名 | 診療科名 |
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アドバイザー | 上野 貴之 | がん研究会有明病院 | 乳腺外科 |
アドバイザー | 松本 光史 | 兵庫県立がんセンター | 腫瘍内科 |
アドバイザー | 徳永 伸也 | 大阪市立総合医療センター | 腫瘍内科 |
アドバイザー | 二村 学 | 岐阜大学医学部附属病院 | 乳腺外科 |
アドバイザー | 下村 昭彦 | 国立国際医療研究センター病院 | 乳腺センター |
アドバイザー | 古川 孝広 | がん研究会有明病院 | がん早期臨床開発部 |
アドバイザー | 岩朝 勤 | 近畿大学病院 | 腫瘍内科 |
アドバイザー | 向原 徹 | 国立がん研究センター東病院 | 乳腺・腫瘍内科 |
アドバイザー | 田辺 裕子 | 虎の門病院 | 臨床腫瘍科 |
アドバイザー | 須藤 一起 | 国立がん研究センター中央病院 | 腫瘍内科 |
アドバイザー | 馬場 基 | 砂川市立病院 | 乳腺外科 |
アドバイザー | 尾崎 由記範 | がん研究会有明病院 | 乳腺内科 |
アドバイザー | 酒井 瞳 | 昭和大学 | 先端がん治療研究所 |
代表的な実績
WJOG9917B | Ozaki Y, Tsurutani J, Mukohara T, Iwasa T, Takahashi M, Tanabe Y, Kawabata H, Masuda N, Futamura M, Minami H, Matsumoto K, Yoshimura K, Kitano S, Takano T. Safety and efficacy of nivolumab plus bevacizumab, paclitaxel for HER2-negative metastatic breast cancer: Primary results and biomarker data from a phase 2 trial (WJOG9917B). Eur J Cancer. 2022 Aug;171:193-202. |
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WJOG12519B | Yokoe T, Kurozumi S, Nozawa K, Ozaki Y, Maeda T, Yazaki S, Onishi M, Fujimoto A, Nakayama S, Tsuboguchi Y, Iwasa T, Sakai H, Ogata M, Terada M, Nishimura M, Onoe T, Masuda J, Kurikawa M, Isaka H, Hagio K, Shimomura A, Okumura Y, Futamura M, Shimokawa M, Takano T. Clinical benefit of treatment after trastuzumab emtansine for HER2-positive metastatic breast cancer: a real-world multi-centre cohort study in Japan (WJOG12519B). Breast Cancer. 2021 May;28(3):581-591. |
WJOG6811B | Matsumoto K, Takahashi M, Sato K, Osaki A, Takano T, Naito Y, Matsuura K, Aogi K, Fujiwara K, Tamura K, Baba M, Tokunaga S, Hirano G, Imoto S, Miyazaki C, Yanagihara K, Imamura CK, Chiba Y, Saeki T. A double-blind, randomized, multicenter phase 3 study of palonosetron vs granisetron combined with dexamethasone and fosaprepitant to prevent chemotherapy-induced nausea and vomiting in patients with breast cancer receiving anthracycline and cyclophosphamide. Cancer Med. 2020 May;9(10):3319-3327. |
WJOG6110B | Takano T, Tsurutani J, Takahashi M, Yamanaka T, Sakai K, Ito Y, Fukuoka J, Kimura H, Kawabata H, Tamura K, Matsumoto K, Aogi K, Sato K, Nishio K, Nakagawa K, Saeki T. A randomized phase II trial of trastuzumab plus capecitabine versus lapatinib plus capecitabine in patients with HER2-positive metastatic breast cancer previously treated with trastuzumab and taxanes: WJOG6110B/ELTOP. Breast. 2018 Aug;40:67-75. |